外国人のキャッシング・カードローン利用条件
キャッシングやカードローンの最低条件として安定した収入と年齢が20歳以上69歳以下であることが挙げられます。ただし、これは日本人の場合であって外国人の方はだと、さらに条件が必要となることがあるのです。それは、日本に滞在している外国人の方は目的が様々だからです。旅行を目的とした人や留学、日本人との結婚や仕事など、その人の状況によって利用条件が異なるのです。この中で審査に通る可能性があるのは、3ヶ月以上の中・長期滞在もしくは永住権を持っている人になります。永住権の取得は原則的に10年以上日本に在留していることが条件です。特例による緩和処置もありますが、条件は厳格に定められています。
そのため、永住権を取得している人は信頼性も高く日本人と近い形で審査に申込むことが可能です。一方、短期ビザでは信頼性が低いため、審査自体の申込み対象から外れます。中・長期滞在の方であれば、消費者金融の利用条件を満たしていることもあるため審査は可能です。また、契約の際には日本語の読み書きが日常レベルで求められることもあります。安定収入と年齢に加えて、滞在状況と語学力が外国人の方の特有の利用条件だと言えるでしょう。
外国人がキャッシング・カードローンを利用するための必要書類
大前提として安定した収入があることはキャッシングやカードローンにおいて必要不可欠です。これは日本人でも外国人でも変わりありません。収入は多いほど審査に通りやすくはなりますが、収入額に応じて借入額が柔軟に対応されるため、ある程度の安定収入があれば審査自体には通る可能性はあります。収入証明書の提示を求められる場合がありますので、その際は源泉徴収票や所得証明書、確定申告書や給与明細などのいずれかが必要です。
また、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類も同様に求められます。外国人の方の特有の必要書類としては、在留資格に関する書類が必要です。在留カードもしくは特別永住者証明書が必要な場合があります。永住権がなければ、審査自体に申し込めない金融機関もあるため、条件を確認したうえで申込むことが大切です。銀行カードローンでは特に厳しく、対して消費者金融では永住権について明示されていないことが多いです。ただ、短期滞在ビザでは両者とも審査対象から除外されてしまいます。
永住権なしの場合は借りられる?
永住権がある場合には問題なく借入可能ですが、永住権を持っていない方は審査の対応が銀行か消費者金融の場合で異なります。銀行のカードローンの場合は特別永住者証明書、または在留カードの在留資格欄に永住者の記載がなければ審査に申込むことができません。ただ、消費者金融機関であれば在留カードの在留資格欄に永住者以外との記載があれば審査に通る可能性があります。具体的に言えば、日本に3ヶ月以上住んでいる方や今後3ヶ月以上住む予定が決まっている人であれば、審査に申込むことができるのです。
旅行や観光の目的で日本を訪れている人は短期滞在ビザを所有していることがほとんどですが、この場合は消費者金融であっても審査には申込みができません。短期間の一時的な日本滞在は、返済能力が乏しいと判断されてしまうからです。審査に通るためには中・長期の滞在が決まっている人でも、安定した給料や在籍確認などの基本的なことはもちろん、返済計画をきちんと伝えることもポイントです。
外国人のキャッシング・カードローン利用の注意点
日本語の読み書きが難しい人でも店頭窓口を利用することで、サポートを受けながら申込むことができます。ただ、注意が必要なのは自動契約機です。日常的な会話レベルがあれば、契約内容や必要な情報の記入などもできますが、ミドルネームは外国人の方が持つ特有の注意点です。氏名の区切りが分かりにくい場合など、信用情報センターへの登録に時間がかかる場合があります。審査に時間がかかることがありますので、時間に余裕を持って申込むことが得策です。
また、生涯日本に在住する方であれば問題はありませんが、外国人の方の中には一時的に帰国するケースもあります。その際には、借入した分を一度清算しておくか、知人や家族に入金を依頼しておくことが賢明です。延滞したまま放置してしまうと、金融事故が発生して信用情報にキズがついてしまうからです。海外においても催促の連絡はされますし、今後日本での金融取引が難しくなります。海外から送金する手段もありますが、手数料が高いため事前に清算するか返済手段を前もって整えておくことが大切なのです。
まとめ
外国人の方でも基本的な条件を満たすことができれば、キャッシングやカードローンを利用することができます。最も重要なことは安定した収入があることは日本人でも外国人でも変わりません。大きな違いは滞在状況に関することです。短期滞在ビザが審査対象外であることからも分かるように、短期間で日本から離れてしまう可能性のある人は返済能力についても低いと判断されます。滞在時期が長くなるほど信頼性も高くなり、借入ができる可能性も上がります。
永住権がない場合には銀行カードローンに申込むことは難しいため、明示されていない消費者金融を利用するのが得策です。その際の審査基準に日本語の理解力をみられることもありますので、基本的な日常会話レベルをクリアしていることが望ましいと言えます。契約の内容を確認することはもちろん、返済困難時の対応なども日本語が理解できなければリスクが高いからです。自信がない場合には店頭窓口で相談するなど、条件を満たしているか確認すると良いでしょう。