信用金庫のカードローンとは
カードローンというと、一般的にはいわゆるメガバンクが提供しているサービスを連想します。来店の必要が無く申し込みから審査の結果通知までインターネットを通じて行うことができ、店舗やコンビニに設置してあるATMでお金を引き出すことができるという融資サービスです。カードローンは従来の個人向け融資と比べて手軽にお金を借りられることで若者世代を中心に利用する人が増えているのです。こういったカードローンはメガバンクしか行っていないわけではなく、信用金庫も行っています。
信用金庫は全国各地にそれぞれの地域名が付く名称が多く独自経営を行っていますが、提供しているカードローンサービスは共通している場合がほとんどです。メガバンクのサービスと同じようにインターネット経由で申し込みができ、ATMで融資限度額までの金額を引き出すことが可能になっているため利便性という面では劣りません。とはいえ、メリットだけでなくデメリットもあります。
信用金庫のカードローンで借入をするメリット
信用金庫が提供するカードローンのメリットは、信用金庫そのものが地域密着型の経営を行っているという事から派生しています。たとえば、申し込みに際しインターネットだけでは完結せず来店の必要が生じる場合もありますが、信用金庫なら地域にほぼ必ず店舗があるため自宅からすぐに訪れることができるのです。カードローンの申し込みをする際には勤務先を申告する必要がありますが、たとえ知名度が低い地元企業で会っても地域密着を掲げる信用金庫なら地元の会社は確実に把握しています。そのため知名度が低いというだけで信用に足りないと判断されることはなく、しっかりと精査してもらえます。
また、借金の返済が滞ってしまった場合などはすぐに状況確認の連絡が来ることも信用金庫ならではのメリットです。メガバンクと比べて規模が小さいということは顧客一人一人のことを余裕を持って管轄できるということでもあり、返済のための相談に乗ってもらうことも可能です。
信用金庫のカードローンで借入をするデメリット
メガバンクのカードローンは申し込みから審査が完了して実際にお金を借りられるようになるまで1日かからないということが少なくありませんが、信用金庫の場合は審査に多少の時間が掛かるというデメリットがあります。メガバンクのように即日融資というサービスは行っていないことが多く、最短で、三日から五日程度はかかってしまうのです。加えて、カードローンを申し込むためにはその信用金庫において普通預金口座を開設していなければならないため口座を持っていない場合はさらに一週間から二週間程度の時間が掛かってしまいます。
また、信用金庫のカードローンは申し込みをインターネットから行うことはできるものの、すべての手続きをインターネットのみで完結させることができません。自身の勤務先や年収を始めとする申し込み事項をインターネット経由で送信し、審査に通過した後は来店もしくは郵送による契約手続きを行う必要があるため利便性に劣るという見方もできます。
信用金庫のカードローンの利用に向いている方
信用金庫のカードローンはメリットだけでなくデメリットもあるため、デメリットが気にならない人が利用することに向いています。たとえば、審査完了までに時間が掛かるというデメリットがあるため早急にお金を必要としているわけではなく、ある程度の猶予を持って借金をする余裕がある人であれば十分に利用するメリットがあるのです。
また、その際は普通預金口座を持っていれば手続きが増えることもないためおすすめできます。さらに、給与の振込口座に指定していた場合など、信用金庫側が利用者の財政状況をある程度把握しているため一定の条件を満たしていれば審査に落ちるということはなく、確実にお金を借りることが可能なのです。契約に際し店頭を訪れる必要がありますが、生活圏に店舗があることが多いのでちょっとした外出のついでに訪れるなど地元の信用金庫ならではの利用法があるため普段から地元の信用金庫を使っている人もカードローンの利用に向いています。
まとめ
信用金庫が提供しているカードローンはメガバンクのカードローンと比較して審査に時間が掛かったり来店もしくは郵送による手続きが必要になるといったことが特徴です。しかし、そういったデメリットを補ってあまりあるメリットがあることも事実なのです。地元の金融機関として日常的に信用金庫を利用していれば審査に落ちるという可能性は低く、普通預金口座で使い慣れているということは大きなメリットです。
また借りることができる金額や利息などもメガバンクとほとんど変わりません。信用金庫は地元に多数の支店があり、首都圏を除く地方の地域住民にとって最も身近な金融機関でもあるため個人がお金を借りたいというときに真っ先に思いつく場所でもあるのです。信用金庫のカードローンはメガバンクが提供しているサービスと全く同じではなく、地域密着型経営ならではのメリットとデメリットがあることを知ってから利用を検討することが大切になると言えるのです。