家族や友人からお金を借りる
もしも恥を忍ぶことができれば、家族や友人からお金を借りる方法があります。金額にもよりますが、お金が必要な理由を話し理解してもらえば、日頃から繋がりのある家族や友人だからこそ融資をしてくれるに違いありません。遊興費やギャンブルによる借金の返済ならば断られる可能性も高いですが、あと少しの事業資金があれば窮地を乗り越えて、その後安定した収益を得られることが確実なケース、急な病気や怪我などの治療費に困窮した場合には、何とかして助けたいと思うのが人情です。
家族や友人からお金を借りる最大のメリットは利息が少額、または無料にしてくれる可能性があるだけではなく、返済期間も過剰な取立てをされること無く、まとまったお金ができるまで猶予してもらえることもあります。多くのケースでは口約束で貸してもらえるのがほとんどですが、間違いなく返済する意思があるならば、借用書を作って借りた金額と共に返済期間を明記して誠意を示せばより説得力を持ちます。
公的機関からお金を借りる
生活資金に困った場合には、地方自治体などが制定している生活福祉資金貸付制度を利用してお金を借りることができます。この制度を利用するためには市町村民税が非課税となっている低所得者世帯であることが条件で、各役場に申請をして必要があると判断された場合に融資が行われます。生活福祉金貸付制度は目的別に細分化されており、生活費や家賃のための総合支援資金、病気療養や介護などの福祉資金、学費のための教育支援費、修学支度費があります。
不動産担保型生活資金は、不動産を所有している低所得の高齢者世帯に対して「要保護」と判断された場合に不動産を担保にお金を貸す制度です。また、当面の生活費が必要な場合には臨時特例つなぎ資金貸付で上限10万円までの資金を連帯保証なし、無利子で融資を受けることができます。このようにさまざまな方法で公的機関からお金を借りる手段があるため、万が一お金が必要になった場合には各市町村の社会福祉協議会に相談するのがおすすめです。
クレジットカードでキャッシングする
クレジットカードにはお買い物の決済に利用するショッピング枠のほかにお金を借りることができるキャッシング枠が付与されていることがあります。キャッシングには公式ホームページや電話で申し込むと引き落とし口座に利用している口座に指定した金額が振り込まれたり、カード会社と提携しているATMから引き出すことができます。特にコンビニエンスストアのATMと提携しているケースでは、全国の支店で24時間いつでも利用できるのもいざという時には助かります。
借入額はクレジットカードの機能を使用して次の締め日以降に自動的に請求されるため、翌月に給与などが振り込まれて返済の目処がある場合に利用したい方法です。既にキャッシング枠が付与されている場合には特に審査も必要なく利用できるため、急にお金が必要になった際に新規の融資先を探したり審査を受ける前に、手元にあるクレジットカードのキャッシング枠を確認してみるのもひとつの方法です。
消費者金融・銀行で借入する
お金を借りる方法の定番は、消費者金融や銀行があります。昨今では各社カードローンを新設し、低額ながらも保証人や収入証明書、印鑑やサインまでも必要なく、オンラインで申し込みから本人確認や審査までのすべての手続きが完結して即日融資を受けられるサービスも増えています。こちらもコンビニエンスストアのATMと提携している場合には、全国の支店で24時間いつでも引き出せるのも便利です。
一般的にお金の借り入れをするには貸金業法の関係から年収の3分の1までしか借り入れができないというルールがありますが、消費者金融の一部にはこの法律の対象外となることから、他社からの借り入れが多重債務でオーバーしていても新規の融資が受けられるケースもあります。それらのサービスは利子が高額となるなどリスクもあるため、もちろん計画的に利用するべきですが、何らかの事情でどうしてもお金が必要になった場合には最後の手段として覚えておきたいところです。
まとめ
こうして見てみると、急にお金が必要となったいざという時には公的機関から民間企業までさまざまな手段が存在していることが分かります。ただし、家族や友人に借り入れを頼む場合には精神的に重圧を感じたりその後の関係に影響を与えてしまったり、金融機関を利用した場合には利子が加わり、返済が滞ることがあれば信用情報機関のブラックリストに掲載されてしまうというリスクもあります。
逆に生活が困窮してどうにもならない場合には、可能であればまずは身近な家族や友人にお金の借り入れを頼むのはもちろんのこと、国民に与えられた最低限の文化的な生活を送るという権利のもと、自治体が提供しているサービスを積極的に利用するのも検討したいところです。いずれのケースにおいても、利子が伴うようなお金の借り入れはあくまでも最終的な手段として考え、万が一利用した際には自身のためにも相手に迷惑をかけないためにも毎月しっかりと返済することが大切です。