金利の低さで選ぶ
ローン選びで最もこだわりたいポイントは金利で、これは0.1%でも低いほどお得です。少額を短期間で返済すれば利息は少なくて済みますが、利息には借入日数も関係してくることを忘れてはいけません。1週間後に完済するよりも、3日後に完済したほうが利息を半分未満に抑えることができます。キャッシングやカードローンの金利は実質年率で表記されており、これは年率や年利のことを意味しています。借入残高に対して1日ごとに加算されていくわけです。
金利でローン選びをするときは、どのような金融機関を利用するかが鍵となります。例えば消費者金融より銀行のほうが低金利であり、初回の借入時の金利には3~5%も差が出てくることが多いです。借入が少ないときは大きな差には感じませんが、段階的に借入が増えてくると金利の重みを実感するようになります。将来的に追加融資を受けない保証はないため、最初から低金利で借りることが大切なわけです。消費者金融同士などの同種の金融機関を比較する場合も、少しでも低金利のところを選びましょう。
借りたい金額で選ぶ
金融機関から融資を受けるときは、希望額を明確にしてください。漠然と50万円借りたいなどと考えるのではなく、50万円が必要だから50万円を借りるという感覚です。借りたい金額が100万円の場合は、100万円以上の融資に対応してくれるローンを選ぶ必要があります。1~50万円の融資枠のローンだと100万円に対応できないので、選択肢からは除外されることになります。
消費者金融などのノンバンク系から融資を受けるときは、総量規制について知っておく必要があるでしょう。他社借入も含めて年収の3分の1以内を借入上限とする法律のことで、例えば100万円を借りるためには最低で300万円以上の年収が必要になってきます。すでに総量規制の上限に達している方は消費者金融は利用できないので、銀行や信金のローンを活用してください。信販会社やクレジットカード会社、銀行系ローンなどはノンバンクに分類されるので、総量規制の対象になります。
審査・融資のスピードで選ぶ
最近のキャッシングやカードローンは昔と比べて審査・融資が大幅にスピードアップしています。これにはネット社会の普及により、自宅でウエブ完結契約できるようになったのが大きいです。以前は審査と融資を合わせて1週間以上かかっていたケースが多いですが、現在は最短即日で融資を受けられるローンが多いです。ただし融資までの時間は申込者の属性・希望額なども関係してくるので、すべての人がすぐに借入できるわけではありません。
ローンの利用において知っておきたいことは、審査と融資にかかる時間は異なることです。例えば最短即日審査というローンの場合、融資には2日以上かかることが多いです。審査が終了しても融資までの手続きに時間がかかれば、即日で借りることはできません。すぐにお金が必要なときは最短即日融資のローンに申し込みする必要があるわけです。希望額は少ないほうが借りやすいので、無理をして高額を希望するのは避けてください。希望額に対する返済能力が大きいほど、即日融資を受けられる可能性は高くなります。
借入・返済方法で選ぶ
お金は借りたあとが肝心であり、借りたものは必ず返すときがやってきます。キャッシングやカードローンは多目的ローンで繰り返し利用できるという性質から、借入・返済しやすいものを選ぶことが大切です。ほとんどのローンはカード発行に対応しており、カードローンとして活用することになります。コンビニATMに対応したものが多く、コンビニで気軽に利用できるのがメリットです。繰り上げ返済を好きなタイミングで行えるローンなら、早期完済をする上で都合がよいです。
カードを持ってしまうとどうしても無駄使いが増えてしまうという方は、あえてカードを発行しない選択もありでしょう。フリーローンと呼ばれるローンは多目的に使用できますが、カードが発行されない特徴があります。またキャッシングやカードローンの中にも、カードを発行せずにウエブで借入・返済ができるタイプがあります。自分の消費癖・返済傾向なども見極めながら、最適な借入・返済方法を選んでいきましょう。
まとめ
お金を借りる上で最重視したいのは金利であり、いかに低金利で借入するかが重要です。ローンの利用年数が長くなるほど金利の重みを実感するので、まずは低金利で借りられる銀行を選択肢にしてみるとよいです。借入できる金額は総量規制の有無によって異なり、ノンバンク系は年収の3分の1以内となります。それ以上の借入をするためには、総量規制対象外の銀行や信金ローンが必要になります。
審査・融資のスピードで選ぶときは、融資までの時間に着目してください。審査は一瞬で完了しても、融資に何日もかかるローンもあります。希望額も融資スピードに影響してくるので、必要な範囲内で借りるのがおすすめです。たくさん借りようとするほど、信用力の精査に時間がかかるので融資まで遅くなる傾向があります。借入・返済方法は自分にとって利用しやすいことが大切なので、自分の使い方をシミュレーションしてから決めるとよいです。コンビニATMで利用したい、無駄使いを避けるためにカード発行を避けたいなど、希望条件によって絞っていきましょう。