銀行振込での返済の特徴
キャッシングやカードローンの返済は銀行口座から自動的に引き落とされると思いがちですが、契約時には提携ATMや銀行振込になっている場合も多いです。自分で手続きを行う方式であるため、返済のタイミングをコントロールできるのが特徴であり、給料日に合わせてお金があるときに支払うことができます。しかし、忙しいと時間が取れなかったり、忘れてしまい、遅延を起こしてしまう場合もあるので利用方法には注意が必要です。手数料が発生する場合も多いので、お金に余裕のない人にとって無視できない要素です。
金融機関のATMの営業時間に間に合わない場合でも、インターネットバンキングで利用可能として指定されている口座を開設しているのであれば、ネット上からでも振込の手続きが行えます。いつでも利用できるので利便性が高いです。メリットとデメリットのある返済方法であるため、自分に向いているものなのか検討してから利用するか決めた方が良いでしょう。
返済を銀行振込で行うメリット
返済を銀行振込で行うメリットは自分の好きなタイミングで支払える柔軟性にあります。口座振替は自動で引き落としをしてくれるので手間はかかりませんが、給料日近くのお金に余裕のない日に指定されていると残高が不足して遅延を起こしやすくなります。しかし、銀行振込であれば給料が支給された後に支払いを行えるなど、自分の都合に合わせられるので便利です。
また、口座振替にするには手続きが必要で面倒になる場合がありますが、この手間もかかりません。銀行振込を利用するときの大きなメリットが繰り上げ返済ができることです。キャッシングやカードローンは1日ごとに利息が発生するので、少しでも早く元本を減らせる方が総額を抑えられます。口座振替では毎月一定額しか返済されないので元本が減りにくいという問題点があります。銀行振込で繰り上げを行えば早く元本を減らせるため、お金に余裕があるときに利用すると利息を減らすことができ、早ければ早いほど効果的です。
返済を銀行振込で行うデメリット
返済を銀行振込で行うデメリットに、金融機関のATMを使用する場合は営業時間があるので自由に手続きができない制限があります。インターネット専業銀行で行われている、一定回数までは無料になるサービスを利用していないと手数料がかかってしまうことも多いので出費が増えてしまうことが問題です。口座振替の設定をしていない場合、自分で行わなければ返済されないので、忘れてしまったり時間がないと遅延してしまう危険性もあります。インターネットバンキングを使えばいつでも振込の手続きはできますが、利用できる銀行は各金融機関で指定されているので、対象の口座を開設していない場合は利用できません。
振込額は自分で指定するため、毎月の返済に必要な金額を超えるように1回で支払うように入力しなければならないので、間違えないように注意します。1か月の総額では超えていても、分割していると繰り上げとして扱われ、毎月の返済はしていないものとする場合も多いため、遅延になる恐れがあります。
銀行振込での返済方法
銀行振込での返済方法は一般的な振込と基本的に手順は同じです。口座を指定して金額を入力し、内容を確認して決定するだけです。口座番号は契約した担当地域によって変わる場合があるため、キャッシングやカードローンの会員ページや電話での問い合わせなどで確認します。また、金融機関のATMの営業時間に間に合うように、どこにあるか、何時まで利用できるのか調べておきましょう。インターネットバンキングを使う場合、手順は同じですが、先に利用手続きを済ませておく必要があります。
金融機関の店舗まで行かないと手続きできない場合があり、今日中に振込をしたいがATMに行く時間がない、という緊急時に間に合わないことも考えられるので注意します。口座の残高が毎月の返済額より少ない場合、無理に払える金額で振込むのはやめた方が良いです。毎月の返済として数えられず、合算もできないことが多いので、不足分のお金を用意してから手続きを行いましょう。
まとめ
銀行振込による返済は、口座振替のための手続きを行う手間が不要であり、支払いのタイミングを自由にできるため、常にまとまったお金を用意しておくのが難しい人に便利な方法です。繰り上げ返済をすることで、口座振替ではなかなか減らない元本を早期に減らして支払い総額を削減できる効果もあります。デメリットである手数料も、インターネット専業銀行の無料回数を使用すれば不要なので対処できる問題です。ATMの営業時間もインターネットバンキングであれば気にせずに済みます。
このようにメリットは多いですが、振込を忘れてしまったり返済額を間違えて、お金は持っているのに遅延を起こしてしまう原因にもなるので注意しましょう。支払いのタイミングに問題がないのであれば、手続きは1回だけで良いので口座振替を利用することも検討した方が安全に利用できます。金融機関でメールサービスを行っている場合は登録しておくと、期日近くに連絡が来るので振込を忘れてしまう予防ができます。