消費者金融の金利の特徴
消費者金融で借入を検討する中で、どうしても知っておくべきことがあります。申込みに対する条件や借入限度額なども大切ですが、返済中に必ず耳にするキーワードの金利はとても重要なことです。契約上は年率で表記されていて、借入額に応じて返済する金額を利息とします。消費者金融の金利は一般的には18.0%で、低いところでも17.8%ほどとなっています。
一昔前は曖昧な貸金業法によってグレーゾーン金利などと呼ばれ、25%以上の数字が提出されることもありましたが、現在は上限を20%とする利息制限法で守られています。また、借入枠が10万円未満なら20%ですが、10万円以上100万円未満の場合は18.0%と定められているため、10万円以上の借入枠が多用されることから基本は18.0%となっているのです。逆に利息制限法に則った金利を適用していない場合は登録すらしていない可能性もあり、いわゆる闇金の可能性が高いので、そうした業者は利用しないよう注意しておきましょう。
消費者金融の金利決定方法
契約時の年率を確認していると、各消費者金融によって大きな開きがあるのが見て取れます。業者ごとに若干の違いはありますが、おおよそ4.5~18.0%が表記されている金利です。上限金利と下限金利の差が開きすぎて、自分が借入を行った際にどの金利が適用されるか疑問に思う人も多いかもしれません。たしかに10万円の借入をして金利が4.5%なら利息も少なく、返済にも困ることはないでしょう。
しかし、金利の決定方法は利息制限法から算出されており、どこの消費者金融を利用しても100万円未満の借入であれば上限金利、この場合は18.0%が適用されます。利息制限法では100万円以上の借入枠を作った場合、15%が上限金利となるので、下限金利4.5%を適用してもらおうと思えば消費者金融が設定している融資額を最大まで利用する必要があります。実際にそこまで借りられることはほとんどありませんし、それだけの余裕があれば銀行カードローンを利用したほうが良い場合もあるので、下限金利はあまり気にする必要はありません。
消費者金融の金利を下げる方法
決して低いとは言い切れない消費者金融の金利ですが、やり方次第で金利の引き下げを行うことも可能です。最も簡単な方法は利息制限法に基づく借入をすることで、法律上は100万円以上の借入を行えば上限金利は15.0%と定められているため、増枠によって金利を下げてもらいます。この場合は自動的に行われるので、増枠さえ認められれば簡単に金利が下がります。
もう一方の方法は、消費者金融に金利の引き下げ交渉をする場合です。100万円未満なら利息制限法上は18.0%が上限金利ですが、金利の引き下げは業者のさじ加減となっているので、優良顧客と認められれば可能性は十分にあります。この優良顧客に関しては一般的に返済の遅延がなく利用期間が長い、さらに利用する金額が多いことが条件となります。さすがに100万円以上の利用が必要というわけではありませんが、限度額10万円では条件がクリアできない可能性もあるので、まずは30万円や50万円と増枠する必要があります。
消費者金融の金利・利息の計算方法
消費者金融からお金を借りると、必ず払うことになる利息ですが、一体どのような計算がされているか気になる人も多いはずです。金利は表記上年率とされているように、借入総額の1年間にかかる利息を表します。つまり、金利が18%で10万円借入をするとなると、1年間にかかる利息は1万8千円ということです。これを1ヶ月の利息で出す場合は「利用残高×年率÷365×利用日数」が計算式となっていて、実際の計算としては「10万円×0.18÷365×30」で、答えは1,479円ということになります。
月々の返済額が1万円だとすれば、1万円のうちの1479円が利息として支払われ、残りの8521円が元金の返済に充てられます。そして利用残高は10万円から8521円が差し引かれるので、元金は91479円となり翌月からの利息が若干減ることになります。このように毎月返済していくことで利息の支払いと元金が徐々に減っていき、最終的に完済ということになるのです。
まとめ
貸金業はボランティアではないため、貸し付けの際に必ず利益を出せるようにしています。その利益が金利による利息で、消費者金融では利息制限法に基づいた数値が適用されているため、昔のように高額な返済額を要求されることはありません。消費者金融で借入をする際、一般的には10~30万円程度の限度額から始まるため、通常は18.0%を上限金利としています。
しかし、増枠による借入額の増加や長期利用での優良顧客の認定がされると金利の引き下げも可能なため、返済を少しでも軽くしたいのなら交渉などを検討することも大切です。金利を数字だけで見ると大したことのないように見えますが、利息で月々の支払いを見ると意外と大きな損失となります。余計に支払いをしないためにも、定期的に利息の計算をして、返済計画を立てる必要があります。現在は消費者金融のサイトでも返済シミュレーションが可能なので、気になったら活用してみるのも良いかもしれません。