ビジネスローン・事業者ローンとは
ビジネスローンや事業者ローンは、銀行業務を提供しないノンバンク系の商品です。公的な融資とは大きくことなるもので、担保や第三者的な保証人を必要としないのが特徴です。そのため借りやすさに魅力がありますし、手続きが簡単なのも、公的融資とは違う魅力的なポイントです。高額借り入れにはあまり向きませんが、限度額よりもスピードを重視したいニーズにマッチします。また、貸付条件が設定されている場合があるので、開業から業歴が1年以上経過しているかといった、基本条件をチェックすることが大切です。
業歴が貸付条件に定められていると、開業資金目的の融資には利用できないので、そういった従来のローンと異なる部分が注意点になります。ビジネスローン、事業者ローンの保証人は金融機関の保証会社が担いますから、担保などの用意をしなくても済むのは優位性です。赤字経営や業績の審査は厳しいですが、返済能力や信用が十分にあると判断されれば、早く希望した金額を融資してもらえます。
ビジネスローン・事業者ローンで借入をするメリット
ビジネスローン、事業者ローンのメリットにはスピード感と、借り入れのハードルが低い点が挙げられます。申し込みに必要なものから、担保となる資産や保証人が外せるので、まずそこが融資のスピードを速めます。同時に心理的、物理的なハードルも下がりますから、借り入れの手間や手続きに抵抗感があっても安心です。早ければ最短即日で、審査の申し込みから融資まで実現する可能性があります。貸付条件が設定されていても、せいぜい開業から1、2年といった内容が多いですから、こういった点のハードルも低めです。
仮に赤字決算や経営に不安な点があっても、企業の信頼の根幹を揺るがすものでなければ大丈夫です。何より銀行にお金を借りにいったり、融資を受ける必要がなくなるので、銀行に抵抗感がある場合のメリットにもなるでしょう。複数の銀行に断られて融資のあてがない、そのように希望が失われそうな場面でも、ビジネスローンや事業者ローンが頼りになります。
ビジネスローン・事業者ローンで借入をするデメリット
ビジネスローンであったり、事業者ローンは早く融資を決めてくれますが、逆に金利が高く返済の重さがデメリットに表れます。担保を確保しないで貸付を行うので、これらのローンを提供する企業は、リスクを打ち消す為に高めの金利を定めています。しかしこれは借りやすさと表裏一体なので、必ずしも一方的なデメリットになるとはいえないです。もう一つのデメリットは書類の準備で、担保と保証人が不要の代わりに、書類で信用を認めてもらう必要があります。確定申告書の用意は基本中の基本で、更に事業計画書の提出が求められる場合も少なくないでしょう。
きちんと計画的に融資を受けることができて、返済にも無理が生じないかといったチェックが行われます。他にも、資金が利用できる用途が限定されていたり、融資の条件を見直してもらう交渉の余地がないなどがデメリットです。銀行のように柔軟性はありませんから、その点がビジネスローン、事業ローン最大のデメリットになり得ます。
ビジネスローン・事業者ローンの利用に向いている方
ビジネスローンや、事業者ローンの利用にマッチするのは、開業済みで1年以上の実績があり、経営状態が安定している方です。開業後に業歴を積み重ねていれば、ビジネスローンなどの利用がより簡単になります。経営状態も赤字と無縁なら、事業を拡大したり加速させる用途として、資金調達にこれらのローンが利用可能です。また用途が明確に決まっていて、大きな資金を調達する必要がなければ、もっと利用に合致することになります。
資金調達の時間に猶予がなかったり、個人事業主で直ぐに借りられるあてがない方も、ビジネスローンや事業者ローンが期待に応えます。勿論、法人で同様の状況に陥っている場合も、スピードと対応力で融資を決めてくれます。経営のスピード感を重視していて、即日融資を強く願うのであれば、まさに希望に合致する有力な選択肢です。金利のデメリットがあるので、計画性は必要不可欠ですが、計画的な借り入れや返済に自信があるなら使いやすく借りられます。
まとめ
個人事業主を中心に、法人にも融資を提供するビジネスローン、事業者ローンは新しいタイプです。銀行よりも審査や融資の判断が速く、審査内容に問題がなければ即日借りられる可能性が高いです。担保は一切不要ですし、保証は保証会社が担当してくれるので、準備の手間が少なく手軽なのが魅力となっています。融資の話がまとまれば、指定した口座にお金を振り込んでくれますから、直ぐにでも希望する事業の用途に使えます。返済時にはやや高めの金利が発生するものの、ビジネスローンや事業者ローンが貸付の対象としている、計画的な方なら無理なく返せます。
スピード重視で実現している利便性と、審査のハードルを下げる代わりにリスクが上がる無担保融資は、トレードオフの関係なので仕方がないです。それでも、メリットの方が上回っている商品ですから、個人事業主や資金調達が難しい法人など、利用に向く条件に合うなら便利に活用できます。資金調達の早さが加速するので、これまでよりもフットワークが軽くなって、事業の進め方がスピーディーになります。